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斉藤由貴 live@PARCO
2008 / 03 / 09 ( Sun )
斉藤由貴のライヴに行ってきた。

じつは先週チケットを買うときに、ずいぶんウジウジ悩んだ。
遊びすぎじゃないか、お金の使いすぎじゃないかって。
「行かないと後悔する」
そう思って行こうと決めたのに、会場についてからも、まだ、ウジウジ。
そう、私はかなーり暗い性格なのです。

でも、一曲目の「少女時代」(←作詞&作曲原由子のかわいい曲)が始まって、由貴ちゃんが客席の通路から、それもホントに私のすぐ右後ろから登場した瞬間、ウジウジは宇宙の果てへふっとんで消えた。
初めて見るナマミの斉藤由貴は、色白で、目が大きくて、テレビで受ける印象よりも小柄で、あたたかな量感と、そしてなんだかとてつもない存在感を放っていた。

曲目は次の通り。
(Youtubeに動画があったものは、高画質で短いものを選んでリンクをはってみた)

(1)少女時代 
(2)MAY 
(3)AXIA〜かなしいことり〜 
(4)土曜日のタマネギ 
(5)悲しみよこんにちは  ←紅白のときの映像発見
(6)ブルー・サブマリン
(7)街角のスナップ 
 
 〜朗読〜  長田弘 ねむりのもりのはなし

(8)MOON WALTZ
(9)The April Fools
(10)予感   ←ホットカルピスのCMソングだった
(11)夢の中へ ←この腰の振り方、好きだったなぁ
(12)卒業   ←ベストテン初登場時の映像発見
(13)意味 

アンコール
(14) 初戀 
(15)家族の食卓  

前もって、「あれが聞きたい」「これを歌ってほしい」ってことは一切考えないことにしていた。
もし叶わなかったときに、なんで歌ってくれなかったの、歌ってほしかったのにって、うらみがましい気持ちを持つのがいやだったから。
でも振り返ってみれば、聞きたかった曲がみごとにすべて入っていて、文句のつけようがない選曲&構成だった。
私が個人的に好きな斉藤由貴の曲ベスト3は、「MAY」、「予感」、「卒業」で、その3曲もばっちり歌ってもらえたし! 好きなアニメ「めぞん一刻」のオープニングで、曲も歌詞も好きだった悲しみよこんにちはも聞けたし、アンコール待ちの手拍子をしつつ、やっぱり最後は「家族の食卓」で〆てほしいなーと思っていたら、ホントにその通りになったし、もう満足すぎて、胸がいっぱい。

そうそう。
ライヴを聞いていて、私ってかなり斉藤由貴の曲知ってるんじゃん! とひとごとのようにびっくりしてしまった。
歌われる曲、歌われる曲、ぜんぶわかるんだもの。
考えてみれば、オリジナルCDアルバムは全部聞いてきたんだから当たり前なんだけど。

歌だけじゃなくて、テレビもちょくちょく見ていたし、ラジオ「ネコの手も借りたい」も聞いていた。
そしてなにより、私は斉藤由貴の書くものがすごく好きだった。散文もイラストも詩も歌詞も小説も。
とくに彼女の詩や散文や小説は、あるときはひどく硬質で醒めていて、あるときは痛々しくて残酷で、あるときはユーモラスで滑稽な・・・まるでくるくるかわる由貴ちゃんの表情みたいに、いろいろな面を見せつつ、芯のところでは波立たない深い湖面みたいな静かな世界。

眼の前で進んでいくコンサートを楽しみながら、ずいぶん長い間私はこの人のことが好きで、いろいろ見たり聞いたりして過ごしてきたんだよなぁという事実を、改めてしみじみと思い返した。

斉藤由貴がきっかけで存在を知って好きになったものも多い。
例えば、谷山浩子とか銀色夏生とか。
思えば、来生たかおの名前を知ったのも、小学生のときに買ってもらった斉藤由貴の「YUKI’S MUSEUM」の歌詞カードで、「この人なんて読むんだろ?読めないけどこの曲(ORACION -祈り-)好きだな」と思ったのがはじまりだった。

他の女優さんやアイドルよりも、ずいぶんハッキリと自分の考えを言う人だったイメージがあって、自分の好きなものを好きと言っていいのだ、自分が正しいと思う道を行っていいのだ、そういうことも、私は斉藤由貴を見ていて教えてもらったように思う。

そんなこんなで、いろいろな思い出や思い入れで胸がいっぱいになっていたところ、「卒業」を歌っていた斉藤さんが、感極まったのか涙で声を詰まらせたのをきっかけに、とうとう私も泣けてきてしまった。自分でもどうしちゃったのかよくわからないんだけど。

その後も、心のこもったメッセージや、壮大な「意味」、アンコールでの家族のお話、感謝の言葉etc・・・と続くなか、また涙、涙。廻りの人も鼻をすすってるし、由貴ちゃんは壇上で言葉を詰まらせたり、頬を手でぬぐったり。なんだかもう、場内、涙、涙、、、の異様な状態に陥っていった。ちょっとヘンだったかも。不思議な空間だった。でも、ホントに行ってよかったと思った。行くことができたことを心からしあわせに思う。

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